Note
私の価値の一覧(前提・加算)
自分が採用している価値を、全体に掛かる「前提」と、並列で足し合わさる「加算」に分けて整理した一覧です。
最終更新:2026年6月12日
このページは、私が「大切にしよう」と採用している価値の一覧です。価値を並べるだけでなく、それぞれが幸福感(このシリーズでは「総合的な納得感」と呼びます)にどう効くかという効き方の違いで、前提と加算に分けています。
価値観をどう作り、個別の場面でどう使うかという仕組みのほうは、別記事「価値観はどう働くか(情動価ベースの2階層モデル)」で扱います。このページは仕組みではなく、中身の一覧です。
全体像(効き方で分ける)
価値はフラットな一覧ではなく、効き方が二種類あります。大まかな像を式の形にすると次のようになります。
二つの役割を整理すると次の通りです。
| 層 | 効き方 | 範囲の目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 前提 | 全体に掛かる係数 | 0〜1 | 0 に近づくと、他がいくらあっても全体が潰れる |
| 加算 | 独立した源泉が並列に足し合わさる | — | 一つの不在が他を潰さない。内部の順位は状況依存 |
- それぞれの価値は絶対的なものではなく、相対的なものとして扱います。
- 特に注意するのは、加算の追求が前提(心の平穏など)を損なう過剰追求です。
前提(欠けると全体が崩れる)
他のすべての価値追求の土台になる 2 つです。これが大きく欠けると、加算がいくらあっても全体の納得感が成り立ちません。
- 心身の健康:心身が健やかな状態を保ちたい。無理な自己犠牲は避けたい。
- 心の平穏:時間にゆとりがあり、落ち着いて過ごせる環境に身を置きたい。不安の少ない状況や経済的な安定も、ここに含みます。
加算(納得感の主な源泉)
幸福感を生む主な源泉です。互いに独立していて並列に足し合わさるため、どれか一つが欠けても全体が崩れるわけではありません。内部の順位は固定せず、状況に応じて変わります。
- 蓄積:自分の判断が反映され、成果が積み上がっていく活動を選び、続けたい。
- 論理的一貫性:信念体系と行為が矛盾なく整うように行為したい(体系内の無矛盾と、信念と行為の一致)。価値観全体をつなぐ接着剤の役割を持ちます。過剰に追求すると整合チェックが働きすぎて平穏を損なうため、可謬主義を前提に、暫定的でよいものとして扱います。私の世界観と結びついた具体例として、次のものがここに含まれます。
- 自分の倫理に従う:他者の道徳的審判ではなく、自分の価値観に照らして善悪を判断したい。
- 自他に尊厳と自律を認める:他者の尊厳・自律を尊重し、同じ尊厳・自律を自分にも向けたい。
- 知的誠実:都合のいい面だけで見ず、不都合な面も直視したい。
- 寛容:他者の過失や自分の過去を、報復ではなく未来志向で扱いたい。
- 可謬主義:判断を絶対視せず暫定的に構え、異なる意見の理由を理解しようとしたい。
- 自在:義務も審判もなく、自分のペースで動ける状況・環境を選びたい。
- 利他:他者に不利益を与えない行動をとり、できれば他者の状態を良くしたい。消極面(不利益を与えない)が主で、違反したときに罪悪感として働きます。積極面(状態を良くした手応え)は小さな加点にとどまります。この内訳は別記事「充実感と利他の構造」で扱います。
- 善意:罰の気配のない、善意を感じられる場に身を置きたい。
- 心地よさ:身体的に心地よい経験、特に新鮮な感覚を取り入れたい。
- 合理性:目的に対して効果的な手段・仕組み・環境を考えたい。時間・お金・労力をコストに含め、途中で撤退する際のコストや選択肢を検討する際のコストも考慮したい。
補足:これらの価値と世界観のつながり
これらの具体例(自分の倫理に従う、尊厳と自律、可謬主義など)は、世界観シリーズで整理した事実認識の土台と地続きです。何を価値とするかは、世界をどう認識しているかに支えられています。
これらの価値はどこから来たか(過去の情動価エピソード)
上の価値は、あらかじめ決めたものではなく、過去に実際に快・不快(このシリーズでは「情動価」と呼びます)を感じた経験を振り返って抽出したものです。次の表は、その根拠となるデータであって、価値そのものではありません。一つの出来事が複数の価値に関わることもあります。
| エピソード | 感じた情動 | 関わる価値 |
|---|---|---|
| ツール制作(AI を活用) | 楽しさ | 蓄積・合理性 |
| ゲーム内の数値・生産の積み上げ | 楽しさ | 蓄積 |
| 哲学的な世界観の構築 | 充実感 | 蓄積・論理的一貫性 |
| 自己分析(心の仕組みの理解) | 安心感 | 蓄積・論理的一貫性 |
| 思考メモ群の体系化 | 充実感 | 論理的一貫性 |
| 効果的な寄付先への寄付 | 満足・納得 | 論理的一貫性・利他 |
| 不要になった開発の中断 | 納得・身軽さ | 合理性・自在 |
| ながら作業・出入り自由な活動 | 気楽さ | 自在 |
| 作業の場での雑談 | 楽しさ | 善意 |
| 電動自転車・散歩 | 新鮮さ・心地よさ | 心地よさ |
| 人を笑わせた瞬間 | 嬉しさ | 利他・善意 |
| 名前を出さない募金 | 満足感 | 利他 |
この一覧の使い方
- 生活設計を見直すときに、「自分は何に価値を感じているか」を確認する資料として使います。
- 重要な意思決定の前に、選択肢をこの一覧に照らして比較します。
- ポジティブな感情が発生した場面を観察し、新しい価値の発見があれば一覧を更新します。
この一覧は確定したものではなく、観察に基づいて更新していく暫定的なものです。価値をどう重みづけて実際の判断に使うかは、「価値観はどう働くか(情動価ベースの2階層モデル)」で扱います。