Note
価値観の見取り図——Tier構造で整理する
自分が価値を感じる対象を Tier 1(前提的価値)から Tier 3(補助的価値)まで整理し、生活設計の見直しに使うシリーズの目次です。
このシリーズでは、私自身が価値を感じる対象を Tier 構造で整理した「価値観リスト」を公開します。生活設計の見直し時に「自分は何に価値を感じているか」を確認するための資料として使っています。
このページは目次ページとして、Tier 構造の概観と各記事への入口を提供します。前提となる世界観については 世界観の見取り図——5つの論点 を参照ください。
価値観とは何か
本シリーズでの「価値観」の定義は次の通りです。
- 自分のポジティブな感情や欲求がどのような物・事に対して発生するかのパターンを、反省的に認識したもの
- 感情・欲求そのものは価値観ではなく、感情・欲求が何に向かっているかが価値観
価値を感じる対象には、「物」だけでなく「事」(経験・状態・プロセス)も含まれます。また、価値を感じる対象は客観的な出来事そのものではなく、自分がその出来事をどう認識したか(事実認識)の中にある性質です。
Tier 構造の概観
価値観を 3 つの Tier に分けて整理しています。
| Tier | 位置づけ | 含まれる価値 |
|---|---|---|
| Tier 1 | 前提的価値(崩れると全体が崩れる) | 心身の健康、心の平穏 |
| Tier 2 | 中核的価値(幸福感の主な源泉) | 蓄積、論理的一貫性、自在、利他(消極面)、善意、心地よさ |
| Tier 3 | 補助的価値(他の価値追求を効率化または加点する) | 合理性、利他(積極面) |
優先順位の原則:
- Tier が上位の価値は下位の価値に優先する
- 同一 Tier 内の順位は状況依存であり、固定しない
- それぞれの価値の過度な追求は避ける(過剰追求は他の価値を損なう)
各記事への入口
1. Tier 1:前提的価値——心身の健康と心の平穏
他のすべての価値追求の前提条件として位置づける 2 つの価値を扱います。自己犠牲の拒否や経済的安定の確保も、この Tier に含まれます。
2. Tier 2:中核的価値——幸福感の主な源泉
幸福感を生む主な源泉となる 6 つの価値を扱います。蓄積・論理的一貫性・自在のような体験プロセスに関する価値と、利他(消極面)・善意・心地よさのような関係性や感覚に関する価値の組み合わせです。
3. Tier 3:補助的価値——合理性と利他(積極面)
単独では幸福感を強く生まないが、他の価値追求を効率化したり加点したりする補助的な価値を扱います。
使い方の案内
価値観リストの想定する使い方:
- 生活設計を見直すときに「自分は何に価値を感じているか」を確認する
- 重要な意思決定の前に、選択肢を価値観に照らして比較する
- ポジティブな感情が発生した場面を観察し、新しい価値の発見があればリストを更新する
注意点:
- それぞれの価値は絶対的な価値ではなく、相対的な価値である
- 過度な追求は他の Tier の価値を損なう(特に Tier 2 の過剰追求が Tier 1「心の平穏」を損なう構造)
- リスト自体も暫定的なものとして、観察に基づいて更新していく
このシリーズの後ろにあるもの
価値観リストは、行動の癖(スキーマ)を整理する際の対照になります。スキーマシリーズでは「ウェルビーイングを損なう自動思考の癖」を扱い、それぞれが「どの価値観を損なうか」という形で価値観リストと接続します。
スキーマシリーズも順次公開する予定です。