Note

Tier 1:前提的価値——心身の健康と心の平穏

他のすべての価値追求の前提条件として位置づける 2 つの価値——心身の健康と心の平穏——を整理するメモです。

  • 価値観
  • Tier1
  • ウェルビーイング
  • 健康
  • 平穏

Tier 1 は、他のすべての価値追求の前提条件となる価値です。崩れると全体が崩れる位置にあるため、他の Tier に優先します。

Tier 1 の位置づけ

Tier 1 の価値は、次の特徴を持ちます。

  • 他のすべての価値追求の前提条件
  • 崩れると Tier 2、Tier 3 の価値追求も成り立たなくなる
  • 存在時には意識に上りにくく、不在時に強い不快として認識される

このため、Tier 1 を維持することは、他の価値の追求のための「土台の整備」として扱います。

心身の健康

心と身体が健やかであると認識できることに価値を感じます。

観点状態の現れ方
存在時穏やかな安心として認識される
不在時強い不快として認識される

実践的な含意:

  • 自己犠牲の拒否:心身を消耗させる方向の意思決定は、Tier 1 を損なうため避ける
  • 健康を保つ活動(睡眠、食事、運動、医療的ケアなど)は、他の活動より優先される
  • 心身の不調が出たときは、不調そのものを「行動を変える正当な理由」として扱う

心の平穏

ゆとりがあり穏やかに過ごせていると認識できることに価値を感じます。

具体的な要素:

  • 心理的安全性が確保されている状態
  • 審判や不安の気配がない状態
  • 経済的安定(お金の心配がない状態)
  • ゆとりあるスケジュール
  • 安心できる環境

実践的な含意:

  • 過密スケジュールや責任の過剰負荷は、平穏を損なうため避ける
  • 経済的安定は心の平穏の構成要素として位置づける(道具ではなく構成要素)
  • Tier 2 の価値(蓄積、論理的一貫性など)の過剰追求は心の平穏を損なうため、漸近的に追求するに留める

過剰追求の抑止と Tier 1

Tier 2 や Tier 3 の価値を過度に追求すると、Tier 1 が損なわれます。

  • 例:論理的一貫性を過剰に追求すると、常時の整合性チェックが走り、心の平穏が損なわれる
  • 例:合理性を過剰に追求すると、コスト計算が増えて心身を消耗する
  • 例:利他(積極面)を過剰に追求すると、自己犠牲につながり心身の健康を損なう

この構造があるため、価値観リスト全体を通じて「Tier 1 が上位である」という原則を維持し、他の Tier の追求が Tier 1 を侵食しないよう注意する必要があります。

次の論点

Tier 1 が前提として保たれている上で、幸福感を生む主な源泉となるのが Tier 2 の中核的価値です。次の記事 Tier 2:中核的価値——幸福感の主な源泉 では、6 つの中核的価値を整理します。