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WordPress リダイレクト設定ガイド(Redirection プラグイン)

WordPress プラグイン Redirection を使った、古い URL から新しい URL への転送設定の手順と判断基準を整理します。

最終更新:2026年6月10日

WordPress プラグイン「Redirection」を使って、古い URL から新しい URL へのアクセス転送を設定する手順をまとめます。301 と 302 の使い分け、転送元 URL の書き方(/wordpress/ フォルダ配下の判断を含む)、設定後の確認方法、よくある失敗パターンを扱います。

リダイレクトとは

特定の URL にアクセスした訪問者を、別の URL へ自動転送する仕組みです。

旧 URL: https://example.com/old-page/

新 URL: https://example.com/new-page/

古いページの URL を変更した場合、リダイレクト設定がないと訪問者は 404 エラーに到達します。設定があれば自動的に新しい URL へ移動します。

よく使うリダイレクトの種類

301 リダイレクト(恒久的な転送)

以下の場合に使います。WordPress 運用ではほとんどの場合 301 を選びます。

  • ページ URL を変更した
  • 古い記事を新しい記事へ統合した
  • サイト構成を変更した
  • 旧ページを今後使わない

302 リダイレクト(一時的な転送)

以下の場合に使います。

  • 一時的に別ページへ案内する
  • メンテナンス期間中だけ別ページへ移動させる
  • 後で元の URL に戻す予定がある

恒久的な URL 変更に 302 を使うと、検索エンジンに一時的な変更と見なされる可能性があります。ページ移転では 301 を選びます。

Redirection プラグインを使う理由

Redirection を使うと、サーバー設定ファイルを直接編集せずに WordPress 管理画面からリダイレクト設定ができます。

主な利点:

  • WordPress 管理画面から設定できる
  • .htaccess を直接編集する必要がない
  • 301 リダイレクトを簡単に作れる
  • 404 エラーの確認にも使える
  • 設定後に動作確認しやすい

サーバー設定に慣れていない場合は、Redirection を使うのが安全です。

Redirection のインストール

  1. WordPress 管理画面にログインする
  2. プラグイン新規追加 を開く
  3. 検索欄に Redirection と入力する
  4. Redirection プラグインを インストール
  5. 有効化 を押す

Redirection プラグインのインストール画面

有効化後、管理画面の ツール 内に Redirection が表示されます。

初期セットアップ

Redirection を初めて開くとセットアップ画面が表示されます。基本的には案内に沿って進めます。

Redirection の初期セットアップ画面 1

Redirection の初期セットアップ画面 2

オプション設定画面では、URL 監視・ログ取得・REST API のチェックなどを確認できます。

Redirection のオプション設定画面

その後は 次へ準備完了 を押していけばセットアップ完了です。

REST API チェックについて

Redirection は WordPress REST API を使って管理画面と WordPress 本体の間で通信します。セットアップ中に REST API チェックが表示されます。

確認画面の例:

デフォルト REST API:動作している
生の REST API:動作している
相対 REST API:エラー

この状態は REST API 全体が壊れているという意味ではありません。絶対 URL 形式では通信できているため、Redirection 自体は使える可能性が高いです。後で問題が出る場合は、WordPress の URL 設定、パーマリンク設定、サーバー設定を確認します。

転送元 URL の考え方

転送元 URL は、サーバー上のフォルダ位置ではなく、ブラウザで見える URL のパス部分で考えます。

基本ルール:

ドメイン名を消した残りを入力する

例:

ブラウザで見える URL入力する転送元 URL
https://example.com/old-page//old-page/
https://example.com/wordpress/about//wordpress/about/
https://example.com/about//about/

サーバー内の実際のフォルダ構造ではなく、公開 URL で判断します。

WordPress が /wordpress/ フォルダにある場合

WordPress 本体が /wordpress/ 配下にインストールされていても、ブラウザに表示される URL を基準にします。たとえば次のように表示されている場合は、

https://example.com/wordpress/old-page/

転送元 URL は次のように入力します。

/wordpress/old-page/

「WordPress フォルダからの相対パス」ではなく、「ブラウザの URL からドメイン部分を取り除いたパス」です。

入力例

同じサイト内で転送する場合

項目
古い URLhttps://example.com/wordpress/old-page/
新しい URLhttps://example.com/wordpress/new-page/
転送元 URL/wordpress/old-page/
転送先 URL/wordpress/new-page/

Redirection の入力例(同じサイト内転送)

実例として、「口コミカルーセル」ページを廃止し、トップページへ転送した時の入力内容。

外部サイトへ転送する場合

項目
古い URLhttps://example.com/wordpress/old-page/
新しい URLhttps://another-example.com/new-page/
転送元 URL/wordpress/old-page/
転送先 URLhttps://another-example.com/new-page/

外部サイトへ転送する場合は、転送先 URL を https:// から始まる完全な URL で入力します。

転送元 URL に絶対 URL を入れるかどうか

通常、転送元 URL には絶対 URL を入れません。

  • 推奨:/wordpress/old-page/
  • 非推奨:https://example.com/wordpress/old-page/

Redirection では、転送元 URL はサイト内のパスとして扱うのが基本です。ドメイン部分を含める必要はありません。複数ドメインを同じ WordPress で扱っている場合や、特定ドメインだけを条件にしたい場合は、追加設定が必要になることがあります。

転送先 URL の書き方

転送先 URL は同じサイト内なら相対パスで問題ありません。

/wordpress/new-page/

別ドメインへ飛ばす場合は完全な URL で入力します。

https://example.net/new-page/

迷った場合は、同じサイト内なら相対パス、外部サイトなら完全な URL、と覚えます。

設定後の確認方法

リダイレクト設定後は必ず実際の挙動を確認します。

  1. シークレットウィンドウを開く
  2. 転送元 URL を直接入力する
  3. 転送先 URL へ自動的に移動するか確認する
  4. アドレスバーが転送先 URL に変わっているか確認する
  5. スマートフォンでも必要に応じて確認する

通常のブラウザではキャッシュが残ることがあるため、シークレットウィンドウで確認します。

よくある失敗

/wordpress/ を入れ忘れる

公開 URL に /wordpress/ が含まれている場合は、転送元 URL にも /wordpress/ を含めます。

  • 誤り:/old-page/
  • 正しい:/wordpress/old-page/

公開 URL に /wordpress/ が表示されていない場合は入れません。

スラッシュの有無が一致していない

次の 2 つは別の URL として扱われる場合があります。

/old-page
/old-page/

WordPress では通常、末尾スラッシュありの URL が使われます。実際にブラウザで表示される URL に合わせます。

転送先に存在しない URL を入れる

転送先 URL が 404 になっていると、リダイレクト自体は成功しても移動先でエラーになります。先に転送先ページが正常に表示されることを確認します。

リダイレクトループを作る

転送元と転送先が同じ、または互いに転送し合う設定をするとリダイレクトループが起きます。

/page-a/ → /page-b/
/page-b/ → /page-a/

この状態になるとブラウザで「リダイレクトが繰り返し行われました」というエラーが出ます。

うまく動かない場合の確認項目

パーマリンク設定を保存し直す

設定パーマリンク を開き、何も変更せずに 変更を保存 を押します。これで WordPress の URL 書き換えルールが再生成されます。

WordPress アドレスとサイトアドレスを確認する

設定一般 で次の 2 つを確認します。

項目値の例
WordPress アドレス URLWordPress 本体のインストール場所
サイトアドレス URL訪問者がアクセスする URL

WordPress 本体が /wordpress/ にあり、サイトも /wordpress/ で表示している場合:

WordPress アドレス URL:https://example.com/wordpress
サイトアドレス URL:https://example.com/wordpress

WordPress 本体は /wordpress/ にあり、サイトをルートで表示している場合:

WordPress アドレス URL:https://example.com/wordpress
サイトアドレス URL:https://example.com

実際の運用 URL とズレていると、REST API やリダイレクトで不自然な挙動が出ます。

セキュリティプラグインを確認する

セキュリティ系プラグインが REST API や特定 URL へのアクセスを制限している場合があります。一時的に設定を見直し、Redirection の保存や REST API 通信が妨げられていないか確認します。

サーバーの WAF を確認する

レンタルサーバーの WAF が、REST API や POST 通信をブロックすることがあります。管理画面で設定保存時にエラーが出る場合は、サーバー側の WAF 設定も確認します。Trustindex 設定時に WAF 誤検知に遭遇した事例は WordPress に Google 口コミをスライダー形式で表示する のトラブル対処セクションでも扱っています。

キャッシュを削除する

キャッシュ系プラグイン、サーバーキャッシュ、ブラウザキャッシュが影響する場合があります。確認前に次を削除します。

  • WordPress キャッシュ
  • サーバーキャッシュ
  • CDN キャッシュ
  • ブラウザキャッシュ

運用上の注意

不要になったページを削除する前に、どの URL へ転送するかを決めます。複数の古い URL がある場合は 1 つずつ設定して確認します。

大量に設定する場合は CSV インポートや正規表現を使う方法もありますが、誤設定の影響が大きくなります。最初は通常の個別リダイレクトで設定し、確実に動作を確認します。

最低限覚えること

Redirection でリダイレクトを作るときは、次の 3 点を守ります。

  1. 転送元 URL は、ブラウザの URL からドメインを消したパスを書く
  2. 同じサイト内への転送先は相対パスでよい
  3. URL を恒久的に変更するなら 301 を使う

例:

項目
実際の古い URLhttps://example.com/wordpress/old-page/
転送元 URL/wordpress/old-page/
転送先 URL/wordpress/new-page/
HTTP コード301

この形で設定すれば、基本的な WordPress のリダイレクトは問題なく管理できます。